バウンダリーを使いこなす3つのポイント

心と心の境界線であるバウンダリーを使いこなすには
3つのポイントがあります。

ポイント①
自分自身の感情や考えにフォーカスする


あなたは、自分の感情に向き合う習慣がありますか?
人は誰しも生存の本能・欲求に従って
様々な感情を持っています。

楽しい・嬉しい・悲しい・寂しい・苦しい・怒り
その感情は、実は
自分の体や命を守るために感じていることがほとんどです。

しかし、幼少期や過去に
そのような感情が満たされない経験をしていたり、
または、
自分の感情を表に出せない、出してはいけないと感じるような環境に長く居たご経験をお持ちの方などは
自分の感情を上手く出せない「癖」がついています。

そうするうちに
自分の感情に蓋をしてしまい、自分の感情が何かわからなくなってしまっている方もいらっしゃいます。

まずは、自分の感情を素直に感じてみることをオススメします。



ポイント②
アイメッセージとアクショントークで伝える


物事を深く悩んでしまう人の特長に
自分の本音に気付いていない
というケースが多くあります。

○○さんが、○○と言ったことが許せない!
とか
〇〇の時、○○から言われた一言がずっと重くのしかかっている
というように
相手の気持ちにフォーカスしてしまう方に知って欲しいことは

相手の気持ちは変えられない
変えられるのは自分の気持ちと行動だけ
という事です。

まずは自分自身の気持ちをしっかりと感じ取ったら
その自分自身の気持ちをアイメッセージ(※1)でしっかりと相手に伝えましょう。
アイメッセージには
相手に、(私は自分の心の敷地を持っています)という事を伝える効果があります。

そして、アクショントーク(※2)で
「私は、このようにして欲しい」と伝えることで、
(私の希望は、こうです。あなたの選択を尊重します)という事を伝えることができます。

このような伝え方に慣れていない方は
自分の本音をまずは自分でつぶやいてみる
そんなことから始めるのもオススメです。

ポイント③
相手の感情や行動を完全にコントロールすることはできないことを知っておくこと


アイメッセージとアクショントークで
自分の気持ちや考えを相手に伝えられるようになったとしても
相手が必ずしも自分の気持ちを理解してくれたり、寄り添ってくれるわけではありません。

例えば

私はこれ以上近づいてほしくありません。

と伝えても
それが相手の希望に沿わない場合もあります。
その時には、自分から距離を置く必要があります。

逆に
私は、あなたともっと距離を近づけたいです。
私は、こんな気持ちです。あなたにこの気持ちを受け止めて欲しいです。

と伝えても
相手はそれを望んでいないというケースもあります。

人間関係に悩みがちな方にありがちなことですが
親しい関係性の方ほど
自分の希望や感情を伝えるのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?

相手に期待する気持ち
例えば、受け止めて欲しい・理解して欲しいという期待が大きいほど
このように
自分の気持ちをぶつけるのには勇気が必要だったりします。

このような方は
まずは、自分と程よい距離感の方に
自分の気持ちを素直に伝えみるというのも、オススメの方法です。


まとめ
バウンダリーを使いこなせるようになるには
①自分自身の感情や考えにフォーカスする
②アイメッセージとアクショントークで伝える
③相手の感情や行動を完全にコントロールすることはできないことを知っておくこと


この3つを意識することが重要です。

と言っても、
バウンダリーを自由自在に使いこなせるようになるには
今までの習慣を変えて
新しい習慣を身に着ける必要があります。


そして
過去の大きなトラウマや、度重なる上手くいかなかった経験によって
一人で自分の気持ちに向き合ったり、言葉にすることが難しいケースもあると思います。

こころのカウンセリングでは
ひとりひとりの方が、自分の力でバウンダリーを使いこなすことができるよう
カウンセリングを通して、その方に合った形でサポートさせて頂きます。

バウンダリーを使いこなせると
自分自身が
自分らしく生き生きとした毎日を送れるようになる
だけでなく
自分の大切な人に
バウンダリーの考え方や使い方を伝えていく
こともできます。

バウンダリーはあなたの心を守る
一生モノの宝になると思っています。